お題目を唱えるということは
行為だけを見てみると、実に簡単なことです。
しかし、法華経の修行方法である五種法師にてらして
正しく唱えるという事はなかなか難しいことです。
まず、信仰に対する信心です。
深く帰依し心の奥から信じきる。
出来そうでなかなか出来ない。
これが五種の第一「受持(じゅじ)」です。
第二は「読(どく)」第三は「誦(じゅ)」
単純にいうなら読はお経を見ながら読むこと。
誦はお経を暗誦すること。
お坊さんにとって一番大事といわれるお経です。
毎日読んでいると誰でもだんだん読めるようになります。
終いにはお経を読むことが一種の快感に感じるほどです。
特に日蓮宗はお経のテンポがいい。
五種の第四は「解説(げせつ)」
文字通りお経を解釈して説くことです。
そして第五の「書写(しょしゃ)」
これもそのままお経を書き写す修行です。
お彼岸の法要ではこの五つがすべて備わっています。
法要に参加してお題目を唱える(受持)
お経を読み、暗誦する(読)(誦)
お坊さんのお説法を聴聞する。(解説)
お塔婆の表に南無妙法蓮華経のお題目を
裏面に法華経の語句を書写して頂き(書写)墓地に建てる。
お題目は口で唱えて、身体で唱えて、心(意)で唱える
これを三業受持(さんごうじゅじ)のお題目といいます。