2015年05月18日(月)

勝五郎生まれ変わり物語探求調査団公開講演会 日野市郷土資料館

 江戸の学者・役人たちと勝五郎の輪廻転生騒動

講師:蓮花寺佛教研究所研究員 今井 秀和氏

講演要旨
(当日配られたプリントより)
江戸時代の芝居や読み物には、転生譚(人や動物の生まれ変わり)や異郷訪問譚(竜宮訪問や神隠しなど)といった不思議な話が多く登場する。こうした話は創作物の中で扱われるだけでなく、ときに世間を行きかう噂話において、一応の(事実)としても語られていた。学者や役人といった当時の知識人たちが、こうした証明不可能な情報にどう接し、それぞれどのような態度を示していたのか探っていきたい。

以下の五項目にテーマをしぼり、順次話が進められた。

1)怪談文芸と(怪異)
2)荻野梅うと仙童寅吉の論争
3)転生勝五郎ブームと知識人
4)知識人のサロン的集団
5)(怪異)への態度と政治性

今回、講演を聞いて驚いたのは、今井氏のように、怪異・奇聞の研究など専門的に学問としてこういうものを扱うジャンルがあるという事である。
今井氏は大東文化大学で「甲子夜話」における
怪異・奇聞の研究のテーマで博士論文を書いておられる。まったく驚いた。
私的には平田篤胤の「仙境異聞」は読み物としてはとても面白く、神事とかまじないについての記述も参考になると考えるが、内容の天狗にさらわれて、特殊な能力を持つ人間としてこの世界に帰ってくるというものは、まったく眉唾物だと考える。一方で勝五郎の生まれ変わりは真実ではないのか?という感想を持っている。迷信と思われる出来ごとでも、真実人を救う力になることも現実にあるものだ。

今回の講演は調査団の会員が多かったようだが、うちわ受けで終わっては勿体ない。もっと一般人の参加が増えると面白いと思う。今井氏の今後の研究に大いに期待したい。



2015/05/18 14:33 | 歴史探訪 | コメント(0) | トラックバック(0)

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