2016年03月02日(水)

比企谷 妙本寺 早水貫首さま密葬参列

この二月二十二日に遷化された早水日秀貫首さまの密葬義が
昨日執り行われた。

30年の長きにわたってお世話になったが
忘れられないのが、池上にお世話になった最初の一年めの事だ。

僧侶としては誠にあらゆる点で未熟、しかも
修行している本人が俗物慢心の塊のような人間だったので
本当に指導される側としては
手を焼いて、世話を焼くことの連続だったろう。

中でも忘れられない事件を起こした張本人はわたくしである。

縁日の朝のお勤めの後にご廟に墓参をする日があった。
泊まりの当番役をしていた私は
ご廟付近に五十以上の印塔がありそこに線香を点火して配らねばならない。

しかも境内は広くとても時間に間に合いそうもなく
近道をするために100メートル近い長廊下を走って大玄関から飛び出した。
火の粉が火起こしの中の線香からぽたぽたと廊下に落ちているのも知らず
とりあえず配り終わって廊下に戻ると
当時修行僧の指導役だった何人かの先輩たちにまじって
監督の早水執事が一生懸命絨毯の上をカッターナイフで黙々と削っておられた。

なんと、ぽたぽたと落ちた火の粉が絨毯に煙草の焼けこげのような
跡をつけてしまっていた。
絨毯は新しく敷き変えたばかりだったようで、毛足が長く
傷を隠すことができ私は弁償する事もなく済まされたのだ。

この事は後々「長廊下えんとつ事件」などと名付けられ
後輩指導の際にたびたび語り継がれてしまったエピソードであるが

私はやさしい先輩方に守られ
見放されることなく最後まで指導して頂いたお陰で
翌年当初の目的である役課見習い職になることが出来た。
あれから30年の日々が過ぎた。昨日の密葬荼毘式では
当時の仲間も何人か集まり、昔話に花を咲かせた。
早水貫首さまも困った奴だと顔をしかめておられた事であろう。
増圓妙道をお祈りします。合掌


2016/03/02 13:42 | 未分類 | コメント(0)

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