今日も箱根のノスリが来襲した。
昨日うちの愛玩矮鶏が一羽捕られたばかりである。
いつも鳥小屋にいるのだが
時々餌やりの時に脱走してしまうのだ。
鎌倉時代には雉にうまれると鷹に食われると
ふと日蓮聖人のご遺文の一節が心に浮かんだ。
此娑婆世界(しゃばせかい)にして
きじ(雉)となりし時はたか(鷹)につかまれ、
ねずみとなりし時はねこにくらわれき。
或はめ(妻)に、こ(子)に、かたきに身を失し事、大地微塵(だいちみじん)より多し。
法華経の御ためには一度失ことなし。
されば日蓮貧道の身と生て、父母の孝養心にたらず、国の恩を報ずべき力なし。
今度頚(くび)を法華経に奉て其功徳を父母に回向せん。
其あまりは弟子檀那等にはぶく(配当)べしと申せし事これなり、